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人は何故悩むのか

「私は無宗教である。」ということをある住職にお話したところ、『それは無宗教だという宗教ですよ。』と指摘されたことがある。
なかなか難しい指摘だが、正確に言い直すと、私の両親は特定の宗教団体に属しておらず、私もどこにも属していないし、どこかに属したいとも思っていない。
しかし、初詣に神社に必ず行くし、困った時は神社に参拝したりはするのでわりと信心深い方なのかもしれない。

なぜそんな前置きをしたかと言うと、「仏陀の教え」にちょくちょく触れる機会があり、その度にすごいお人だなと敬意を抱くので今回その話をしたいからだ。
仏教徒ということではなく、純粋に尊敬すべきお人として仏陀(正確には仏教の開祖 釈迦)は素晴らしいと思うのです。

さて、本題。
人は何故悩むのか。
仏陀は人間が人生で直面する悩みを8つに分類しました。
・生活をすることに対する悩み
・年をとる事に対する悩み
・病気する事に対する悩み
・死ぬ事に対する悩み
・嫌いな相手に関する悩み
・愛する人と別れる悩み
・欲しい物が手に入らない悩み
・ままならない人間の心の悩み

この8つを仏陀は『執着(心の反応)』と表現しました。
執着とはある物・事に強く惹かれ、深く思い込んでどうしても忘れきれないでいる心の状態。

この心の反応をなくす事ができれば悩みから解放されるという事です。
心の反応は7つの欲求を産み出します。
・生存欲、睡眠欲、食欲、性欲、怠惰欲、歓楽欲、承認欲
これらが満たされれば喜び、満たされなければ不満を感じる。人が「求め続ける性質」がある以上、これが永遠に続く。
仏陀は心の反応はなくす事は出来ないが、悩みに繋がる無駄な心の反応は失くせると言いました。


欲を満たしても満たしてもさらに先にある欲を求め続けるのは不合理で不条理であり、人間はそんな虚しい人生ではなく喜びに満ちた幸せな人生を歩めるはずだと言います。
その為にまずは求め続けてしまう心に振り回されないようにしないといけない。

ここまで聞いただけでも関心しますね。
人はそういうものだとはうすうす感ずいているけど、そこからの抜け出し方を説くに至るのは素晴らしいですね。
大金持ちも権力者もここから抜け出せず求め続けている人は多いと思います。

この方法は調べればいくらでも出てくるので興味ある方は調べてみてください。
私は専門家ではないので「求め続けて満たされない虚しさから抜け出せる方法がある」というところまでご案内しました。後はどう考えるかはお任せ致します。

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